2022.12.10 道志山塊東端・鳥井立山

「道志山塊東端から派生する鳥井立山を登り、秋山温泉へ下る」

日 程:2022.12.10(土) 晴
参加者:L佐藤、上野、得津、長谷川
タイム:新宿6:09─京王線─6:59高尾7:06─JR中央本線─7:22上野原駅(着)─タクシー8:00桜ヒルズCG裏下車 8:17登山開始─林道歩き─8:28鳥井立/北尾根取付き10:27鳥井立山頂(昼食)─11:25主稜から派生尾根へ分岐─12:00オオタギリ鞍部─12:17池ノ上─13:03金波美峠─13:20石尊山(コーヒータイム)13:50─13:55高見山─14:20阿夫利山14:45─15:06井戸沢ノ頭─15:38林道─16:13秋山温泉到着

東京に帰って来て早2年半、山に登る機会が増えると期待していたのに、山に登れない日々が続いています。理由は、依然として続く慢性的な時間不足です。 その時間不足を作り出している最大の原因は通勤時間です。聖蹟桜が丘まで往復3時間をかけて通勤していました。 通勤時間というのは、有限で代替出来ない大切な時間を、本当に無駄に浪費していると思います。そういう意味で、僕の場合、
一日24時間では無く一日21時間。大袈裟ですが世間様より一日3時間も少ない人生を送っている気がするのです。この時間不足が山を遠のけ、疲れだけが蓄積されて、休みの日は家事をこなすだけで精いっぱい、気持ちに余裕が持てない日々を送っています。そんな中、今週、幕張本社勤務に異動しました。法人営業を命じられ、都内を中心に外回り営業をすることになりました。 本社勤務で外回り営業。この働き方は、今の僕にとっては救世主になるかも知れません。と言うのも、本社勤務の従業員は基本的にテレワーク、そして営業の特権である直行直帰。これを上手く活用すれば、少しでも時間不足が解消できるかも?と密かに期待しています。

さて今回の山行。いつもの通り、佐藤さんに「近場で地図読み、コーヒーと温泉付きの山」という条件でオーダーしました。佐藤さんがコーディネートしたのは「道志山塊東端から派生する鳥井立山を登り、秋山温泉へ下る」でした。

早朝の大森駅。京浜東北線は休日でも座れず、様々な生活者が乗車していて異国情緒漂っています。品川で山手線に乗り換え新宿へ。京王線ホームで佐藤さん、上野さん、長谷川さんと合流しました。僕自身は睡眠不足を補うため、車中は寝るつもりでしたが、上野さんのトークが止まらず、これも僕たちのいつも通りの登山スタイルです。中央線上野原駅からはタクシーに乗り込み登山口へ。4人揃えば費用対効果抜群です。

丹沢山地、それに奥秩父や奥武蔵の山々が見えていました。しかし、今日の上野原を囲む1000m前後の山は、雪が降った様子はありませんでした。前日、海浜幕張にある22階のオフィスから、12月の新雪を被った富士山、
8時過ぎ、僕たちは桜ヒルズカントリークラブの脇の林道に取り付き点を見付け、5m程の崖をよじ登ると、広々とした尾根に、青空と明るく陽が射し込む冬枯れの雑木林が広がっていました。
僕たちは堆積した乾いた落ち葉の上をパリパリと音を立てながら踏みつけ、最初のピーク、鳥井立を目指して登って行きました。稜線までは、距離は短い割には標高差550m。それなりの急登が続き、稜線に着くまでにはタオルで汗を拭い、ウールの山シャツ一枚を腕まくりして登りました。

鳥井立(1047m)は、電波塔が設置され、陽当たりが良く、気持ち良い場所でした。僕たちは少し下がった陽だまりで昼休憩にしました。
12月というのに秋のよう。ぽかぽかしていてご飯を食べると、ここでひと眠りしたくなります。
ここから稜線を西に進み、いくつかのピークを縦走し、秋山温泉へと下ります。少し西に進むと、雑木林の隙間から富士山が見えました。 道志山塊の一角だけあって、富士山が近く、雪を被った地形の陰影まではっきりと確認することが出来ました。

大タギレと呼ばれるキレットを220m下り、80m登り返すと池ノ上に着きました。僕は世田谷区池ノ上に住んでいましたので、個人的に親しみ持てる山頂だなと思いました。 続いて無名峰、金波美峠と進み、13時30分石尊山に着いた所で珈琲タイムとなりました。佐藤リーダーが湯を沸かし、インスタントコーヒーを作ってくれました。誰も居ない静かな山を歩き、陽だまりの場所を見付けて珈琲をいただく。これが僕たちの山行の楽しみの一つです。 もし山時間という特別な空間があるとしたら、インスタントコーヒーが一番おいしく味わえる場所があるとしたら、まさに今、僕たちがいるこの石尊山でした。上野さんが「いいね~、このままずっとここでいたいね」と。

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