2022.10.20~22 秋晴れの赤岳・蓼科山・三ツ岳を行く

秋晴れの赤岳・蓼科山・三ツ岳を行く

10月20日~22日  記:堀井栄治
高山での初雪もあり、寒くなる前に山に行きたいと思い、好天が期待でそうなので、八ヶ岳に出かける。宿泊は、いつもの塩尻峠の共有制別荘とする。

10月20日 美濃戸口―行者小屋―赤岳―中岳―行者小屋―美濃戸口 晴れ 風弱し
美濃戸は、子供達が小さかった頃に、10年間程父の取引先の別荘を借りて、毎年春と夏にとそれぞれ、一週間程を甥や姪も引き連れて過ごし、赤岳などにも何度となく登った懐かしい地である。

さて、早朝5時美濃戸口に着、少し明るくなった5時30分出発、以前は無かった柳川の橋を渡り、美濃戸まで林道を歩く。やまのこ村(以前は小松山荘)では子供たちと一緒に通ると親切にしてもらいお茶と丼ぶり山もりの野沢菜漬けを毎回ごちそうしてくれた。

ここから、南沢に入る。以前は川沿いの道であったのだが、増水時の巻道であった山側の道が通常の道になっており、橋が何本もかけられていて、戸惑う。以前の河原沿いの道の方が良い雰囲気であったように思う。ここで、まさかの道間違い、赤テープからふみ跡をそのまま下り、登山道を下山方向へ、先ほど一緒だった方に声をかけられて、間違いに気が付く。

白河原までくると大同心の岩峰が見えてくる。もうひと登りで行者小屋着。テントが数張り、静かな雰囲気でとても良い。
地蔵の頭への急登へ向かう。何度も来た道なので、ハシゴ、くさりも緊張感は無いが、以前年末に下山で滑落し骨折し入院中の女性と東京の病院で話したことがあり、雪の下山はかなり厳しいかなとも感じる。尾根に出ると東側の野辺山方面の展望が開ける。この方面からの登山はまだなので、編笠、権現岳からの登頂とあわせて、来年にもやりたいと思っている。

ひと登りで赤岳山頂2899m、秋晴れの大展望である。富士山、南ア、中ア、北ア、御岳など贅沢な眺めに、子供たちとの思い出にしんみりと浸る。眼前の阿弥陀岳はいつ見てもかっこ良く。お気に入りの山である。急崖を下り、文三郎道を右に分け、中岳に登る。ここからの硫黄岳・横岳・赤岳の稜線の景色も素晴らしい。中岳鞍部におり、阿弥陀岳から御小屋山を経て美濃戸口に下るいつもの大好きな尾根に向かいたいのだが、時間切れで途中で日没になってしまうので、行者小屋へ下る。小屋前で、稜線の景色を見納めて、南沢を下る。美濃戸で新美さんに下山報告し、林道を下る途中で日が暮れた。車で、諏訪を通り、別荘に移動。

10月21日 女の神茶屋口―蓼科山ー女の神茶屋口  晴れ
この日は、まだ登ったことない蓼科山にする。10時登山開始、少し遅い出発になる。まずは笹原のゆるい登りで気分も爽やか。徐々に岩がちの急登と平坦な林を繰り返し、なかなかの登りである。科山は登りやすいイメージがあるが、北側の7合目からのコースのことであると気が付く。何度かの急登を3時間、山頂直下の岩場にいたるが、ここから東側斜面をトラバースする蓼。大岩に覆いつくされた斜面を手も使いながらの楽しい岩稜歩きとなり、山頂ヒュッテ前に出る。ここで急に人が増え、軽装の人もいる。七合目からの人たちであろうか。一面岩だらけの蓼科山名物の岩塊の広がる中を山頂2531mに向かう。平坦なので特に高くもないが、標識と三角点のある山頂?で休憩。今日も360度の大展望で、百名山がずらりと、北側の妙高、志賀方面も望める。往路を下るが、岩がちの道で登りとあまり変わらない時間がかかったが、静かなゆったりとした気分にひたれて満足でした。

10月22日 坪庭ー雨池岳ー三ツ岳ー北横岳ー坪庭  高曇り 風冷たい
この日の予報は曇りで展望は望めないようなのでコース自体を楽しめる山をと、三ツ岳にいくことにする。

10時前、北八ヶ岳ロープウエイに着。土曜日とあって満員である。山頂駅から青い三角屋根の縞枯山荘前を通り、雨池峠へ。雨池岳へは比較的よく整備された道で、意外である。三つ岳コースは難路と表示されることが多いので、藪がちのバリエーションルートを期待していたのだが。雨池岳からいったん下り、ひと登りで、Ⅲ峰に到達、休憩。前方にはごつごつと尖峰が連なり、期待できそうである。大岩の連なる稜線を手も使いながら進む。どこがルートなのか判らないところは、前方にみえるペンキをめざして岩を乗り越えていく。北横岳からの登山者に10数名程すれ違ったので、結構歩かれている印象である。1時間ほどの岩稜歩きで主峰2360mに到着。ここまで、鎖が数か所あり、特段危険な所はないが、岩の上でバランスを崩して転倒すると怪我をしそうである。主峰からは、普通の登山道となり、1時間で坪庭から北横岳への道に合流、続々と下山者とすれ違う。ひと登りで北横岳ヒュッテに着、人でいっぱいである。ほんのひと登りで南峰山頂、曇り空だが赤岳など近くの山々は良く見えている。さらに5分程で北峰2480m、休憩とするが風が冷たい。ヒュッテまで戻り、七つ池を往復、とても静かで良いところであった。坪庭への下りは、もう大半のハイキングの人たちは下山した後なので、静かな雰囲気であった。坪庭を一周して、ロープウエイで下山。
帰りの中央道は小仏で渋滞、21時過ぎに帰宅。八ヶ岳の三日間を満喫した良い山行であった。

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