2022.10.8~9 那須連山縦走

那須連山縦走山行記録

茶臼岳1915m・朝日岳1896m・三本槍岳1917m

[山行日] 2022. 10月8日(土)~9日(日)
[参加者] L関山(記)、SL三戸、牛島(会計)、堤、松平
[アクセス]
[往路10/8 東京駅やまびこ201号(6:20発)—<東北新幹線>—那須塩原駅(7:31着)/乗換(7:45発)—<バス>—(8:55着)那須ロープウェイ山麓駅/乗換(9:00発)—<ロープエウェイ>—那須ロープウェイ山頂駅・・・登山・・・那須ロープウェイ山頂駅(11:20発)—<ロープエウェイ>—那須ロープウェイ山麓駅/乗換(12:13発)
— <バス>—(12:40着)那須湯本温泉
[往路10/9 ゴンドラ山頂駅—<ゴンドラ>—ゴンドラ山麓駅/乗換(14:00発)—<タクシー>—那須湯本温泉バス停/乗換(14:45発)—<バス>—渋滞—那須塩原駅/乗換(16:03発)
—<東北新幹線>—(17:16着)東京駅

[行 程]
1日目(10/8) 那須ロープウェイ山頂駅(9:30)・・・(10:10)茶臼岳山頂(10:25)・・・那須ロープウェイ山頂駅(11:05)・・・

2日目(10/9) 峠の茶屋登山口(7:20)・・・峰の茶屋跡避難小屋(8:10)・・・剣ヶ峰(8:30)・・・朝日岳分岐(8:45)・・・(9:00)朝日岳山頂(9:10)・・・朝日岳分岐(9:15・・・熊見曽根(7:45)・・・1900m峰(9:40)・・・清水平(10:00)・・・北温泉分岐(10:20)・・・(10:55)三本槍岳(11:20)・・・北温泉分岐(11:50)・・・・・・<中の大倉尾根>・・・中大倉山(13:15)・・・ゴンドラ山頂駅(13:30)

[感想・記録]
山にはいろいろと思いを巡らす山がある。しょっちゅう行く山、ときどき行く山、たまに行く山、気になっている山、未登攀の山、・・・。
そして、気になっている山や未登攀の山については、仲間が山行計画案を出して下されば待ってましたとばかりに参加をすることが多くありますが、自分が行って見ようと計画を立て皆さんにご案内するとなると、そう簡単にはいかなくなってしまった。年齢を重ねたことで次第に集中力が欠如して、交通の手段、天候、宿の手配、目的が花や紅葉を見ることであれば開花などの時季などについて調べたり確認したりするのに時間がかかるようになり、適期に山行が組めなくなることが生じて来ました。それでも今年は頑張って6つの初登攀となる山行を計画し実行しました。この山行もそうした一つです。
那須連山のある那須塩原市の天気予報は、8日は晴時々曇、翌9日は曇時々晴と報じ、山頂の予報では8日は曇のち晴、最低/最高気温を2℃/10℃、風速を北西の風15mと報じていました。各地からは初冠雪の便りも届き、北海道美瑛岳での低体温症の遭難事故もテレビで報じられ、急な冬将軍の到来に防寒・防風対策をしっかりして初めての山域に臨むことにしました。

【1日目】
新幹線は予定通りに那須塩原駅に到着し、バスにも座ることができ(増発便も出た)ロープウェイ駅に向かった。(バス乗車前に“2日間有効の那須高原フリーパス券”の購入を係員に勧められゲットした。) ロープウェイ(RW)にも速やかに乗れ山頂駅に着いた。風はそんなに強くないと思ったが、RWの運行状況について外部スピーカーで登山者に呼びかけていた。「更に風が強まると運休することがあるので音声が聞こえる範囲で行動してほしい」と言う内容だ。山頂はガスって見えないが服装を整えて、茶臼岳が強風の盾となり風下を闊歩して登って行った。そして、上に行くにつれ円錐形の盾も小さくなり、ガスって視界の効かない登山道が風下を外れるようになると強風が襲ってきた。片足を上げて進もうとする毎に体が浮き、行きたい方向とは違った方向に体が持って行かれ転倒の危険もあった。大きな体の牛島さんが飛んだという同行者の証言もあったほどの強風だ。瞬間風速23m/秒の風だ。そして、ようやく視界の効かない強風の中を頂上にたどり着いたが、ルートを見失う危険もあった。祠があり標識にしがみついて記念写真を撮った。この先は峰の茶屋跡まで下り峠の茶屋登山口に下山することを考えたが、峰の茶屋跡避難小屋付近は強風の名所で通行は危険と判断し、来た道をRW駅に戻ることにした。下山途中にはガスも薄れ視界が開け陽射しが覗いたが、RWは登りの運行だけが一時休止したこともあった。そして、RW山麓駅からバスで那須湯本温泉で下車し、みちのく民芸店ですいとんと一品料理を肴にビールと地酒で軽い昼食をとり、有名な鹿の湯を通って宿泊先の「民宿ほりこし」に向かった。チェックイン後は松平さんは周辺の歴史探訪コースの散策に出かけ、他のものはアルコールとつまみ等の買出しに宿主の運転する車で地酒店に出かけた。
夕食前に滝の湯で入浴しました。民宿の宿泊者が利用できる共同浴場で、あつ湯とぬる湯のある源泉掛け流しです。宿で鍵を借りて入場しますが無料です。硫黄泉の白濁の湯でいい温泉でした。食事は一人膳で趣があり、コの字に並んで座って楽しい会話で盛り上がりました。

【2日目】
松平さんは朝5時に滝の湯に出かけて入浴しました。とても元気です。今日は昨日と違って風も無く晴天です。朝食後は峠の茶屋駐車場まで宿主に車で送っていただきました。ここにはきれいで立派なトイレがあり、ここを通り抜けて階段を登ると鳥居が現れます。ここが登山口です。やがて登山指導所(登山届ポストあり)の前を通り樹林帯の中を行くが、すぐに展望が開けます。茶臼岳の中腹をトラバースしながら朝日岳を横に見ながら峰の茶屋跡避難小屋に着いた。朝日岳に向かう途中の鋭鋒・剣ヶ峰の岩場を巻いて行くと、鎖が設置された岩場の登りです。ここを過ぎると左側にトラバースする。このトラバースの岩壁には鎖が設置されている。トラバースを終えると朝日岳分岐への登りとなり、やがて開けたベンチのある分岐に着きます。ここに荷物をデポして空身で朝日岳を往復します。山頂は鋭角的で狭く360度の展望が広がっているのだがガスって見えない。分岐に戻って小ピークの熊見曽根に登り90度方向を変え1900m峰を越えるとなだらかに下って行き、その後一気に清水平へ向け下ります。清水平には木道が整備され、小休止に便利なベンチガ設置されています。
北温泉・赤面山分岐を右に見送りハイマツ帯を進み、一部薮の茂みをかき分けて行くと泥道もあり、多少のアップダウンを繰り返して行くと三本槍岳への登りとなります。三本槍岳は丸い山容で那須岳の最高峰です。多くの登山者が風を避ける場所を陣取って昼食を取っていました。
カップメンを食べて温まり来た道を北温泉・赤面山分岐まで戻った。途中、クラブツーリズムの高齢者の20名の団体とすれ違いましたがお疲れのようでした。
北温泉・赤面山分岐に戻り、中の大倉尾根を通ってゴンドラ山頂駅まで行くルートを下った。
登山道には石流出防止の金網が張ってあり歩きづらい。標高を下げていくと樹木は高くなり、紅葉は下に行くほど終わっていた? ガスって風があり寒いので登山道の広くなった場所では風を避けるようにして、食事をしていたグループがあった。ゴヨウツツジ展望台周辺には多くの立派な株があったが、紅葉は終わっているようでした。春にはこの群落は花見で賑わうことでしょう。
ゴンドラに乗って山麓駅に下り、予約していた出迎えのタクシーで那須湯本温泉バス停まで行き、路線バスで那須塩原駅まで行ったが途中の道路が渋滞し、駅に着いたときには新幹線発車の4分前で駆け足でホームに向かい何とか乗車できました。
・火山特有の姿を見せる茶臼岳、・岩の岩峰朝日岳、・高層湿原の丸い山容の最高峰三本槍岳
とそれぞれに特徴があり、紅葉で赤や黄色に染まった山肌は大変見事でした。
品川駅中の立ち寄り居酒屋で反省慰労会をして、飲食とお喋りを楽しみました。

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