2022.6.30~7.2 烏帽子岳(乳頭山)~秋田駒ケ岳縦走

烏帽子岳(乳頭山)~秋田駒ケ岳縦走
千沼ヶ原湿原に行く予定だったが…

【日  程】  2022. 6/30~7/2 2泊3日
【メンバー】 蓬生(L記) 田口(食)、新美(装)、松平(会)、堤(食、記)

6/30 乳頭温泉12:00→田代平避難小屋14:50   (蓬生・記)

2003年7月、小柳沢を遡行したときは熊見平付近の登山道に出たが、源頭部の湿原の美しさは格別だった。

2010年6月に秋田駒8合目から、今回とは逆コースで歩いたことがある。花の時期には少々早く、千沼ヶ原は一面が残雪に覆われていた。花の時期はさぞや美しく、目を楽しませてくれることだろうと想像していた。

当初は7月10日頃を考えていたのだが、時刻調べ中に「大人の休日倶楽部パス」が(15270円)破格値で利用できることがわかり、今回の日程とした。「南白沢経由か、いいね!」という者もいたが、残念ながら今ではとても歯が立たないだろう。

6/30
(地図青線)梅雨時であり多少の雨は覚悟の上だが、田沢湖駅が近づくと一時雨脚が強くなった。黒湯の自炊棟か田沢湖キャンプ場に行くか悩んだが、幸い田沢湖駅では止んでいて、乳頭温泉でも同じだった。

蟹場コースの予定を、最短で田代平避難小屋に行かれる孫六の湯からのコースにとる。連日の雨のせいか登山道もぬかるんでいる。時折、雨脚が強まり雨具を着用する。水場の心配をしながらも、何度か休憩を入れながら避難小屋には15時前に到着した。天候が悪い中、水場探しに行く気になれず、煮沸すれば問題ないだろうと池塘の水を利用することとする。小屋は20人程度が利用できる広さで、今夜は貸し切りだ。湿度が高く、濡れた衣服は乾きそうにない。雨雲の動きを見て、明日の行動予定を相談して、初日を終えた。
(蓬生記)

7/1 終日雨、霧、風強し (地図赤線)
5:00起床 8:00山荘発 8:50乳頭山着 10:45笊森山 11:55宿岩 12:55湯森山 14:30焼森 14:45横岳 15:05阿弥陀池避難小屋着

昨晩は、強い雨音で何回も目が覚めた。珍しい田口シェフのきつねうどんの朝食。昨夕食はキムチ鍋とラーメンがおいしかった。

相変わらず前線は私達の頭上にある。完全雨装備で出発。乳頭山迄のコースは、昨年私が歩いた時はラクチン散歩道だったが、今日は、登山道水没、岩がらみの所は、沢になって、難度は数倍に上がった。湿原の木道は、老朽と破損が激しく、ちょっと油断するとツルッと滑る。それでも小雨、霧雨のなか、登山道の脇には今を盛りと花々が咲き乱れている。ニッコウキスゲの沢山の蕾は、咲きたくてたまらないのに、この数日お日様がでないので開く事が出来ない。あの美しい黄色に会いたかったなあ。可憐で、健気な花に励まされて困難な道を黙々と進む。

昨日、重さと暑さで音を上げた田口さんが、今日は健闘して、代わりにいつも快調な新美さんが、疲れたと最後尾についた。湯森山を超えると道が火山灰や、礫で埋め尽くされ排水性が良いので、歩き易い。しかし灌木やササが無くなり、今度は強風にあおられる。こんな劣悪な環境でもコマクサが必死で咲いている。それを守るための柵とロープのおかげで、やっとコースが分かり、道を失わないで済む。

今日の最高点横岳から、急下りして、やっと阿弥陀池避難小屋に、ずぶ濡れ、グチョグチョで着いた。小屋は快適。先客1名。夕飯は麻婆ナス、ビールロング缶5本で楽しく宴会をした。

驚いた事に、夜9時過ぎに男女4名が着いた。強風の中、遭難者かと思ったら確信犯らしい。信じられない行動!風が小屋を叩く音が一晩中続いた。

7/2 霧雨 風強し (地図緑線)
5時起床 8:10阿弥陀池小屋発 9:30駒ケ岳八合目 バスで田沢湖駅(アルパこまくさで入浴)帰京

期待した最終日も天気は回復せず、早々に下山。今日は土曜日なので、多くの人が入山していた。3日間太陽を拝めず、ザックと、靴は濡れて重い。日本列島酷暑の中、避暑に来たと思おう。帰りの新幹線は、クマと衝突して30分も遅れた。可哀想な熊!何とか生き延びて欲しい。(堤記)

(写真)サンカヨウのガラスの花弁/風雨に耐えて咲くコマクサ/咲き誇る白山シャクナゲ

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