品川山の会”さんかくてん” WEBマガジン

2022.5.22 サンショウバラ鑑賞ハイキング

サンショウバラ鑑賞ハイキング

山行日 2022. 5. 22(日)
参加者 L関山(記録)、SL福井、上原、矢沢、堤、渡辺綺、今堀
コース 明神峠9:23→9:40明神山9:44→10:17湯船山10:26→10:44白くらの頭10:55→11:38峰坂峠11:41→12:05サンショウバラの丘12:45→世附峠12:57→13:25不老山(南峰)→不老山(北峰)13:48→谷ケ山15:00→ナラオ山15:16→16:22駿河小山駅

富士箱根山域に自生するサンショウバラの開花を楽しみに、一番有名な群生地の不老山周辺に行くことにしました。

今年の開花情報がなかなかネットに公開されてこないので、開花時期が不安のなか駿河小山駅に向かいました。ここからは期間限定の土日祝のみ1~2本運行される明神峠行きのバスが出ています。このバスに乗って標高900mの明神峠に一気に登ります。明神峠からは富士箱根トレイルのコースになっている静岡と神奈川の県境の尾根を歩きます。新緑の深い森だというのに薄暗く感じます。どうやら、富士山の噴火で放出された黒色・暗褐色のマグネシウム、鉄を多く含む玄武岩質のスコリアという火山砕屑物を多く含んだ土壌のせいのようです。10分程行くとぱっと明るくなり、大きな送電鉄塔の広場に着きサンショウバラの木がありましたが、まだ固い蕾をたくさんつけていました。しだいにブナの森となり立派な大木も現れ森林浴をしながらひと登りすると今日の最高峰の湯船山に着きました。眺望の効かない山頂には三角点が置かれていました。ここから固定ロープが張られた急坂を下って行きますが、落葉が積もって滑り易いところもあります。小さく登り返したピークが白くらの頭で、ここからも緑に包まれた尾根道の下りが続きます。そして、樹林帯の中を下って行くと右手の展望が開け、植林杉が行儀よくスマートに立ち並んでいる異様な光景が目に飛び込んできました。平成22年9月の台風19号の大雨で底部が谷となり、どんどん深くなって崩壊した大規模な土砂災害の現場です。スコリアを母材とする脆弱な土壌が崩れたのです。その後方に箱根の山々と白い噴煙を上げる大涌谷も見えました。さらに、固定ロープのある急な坂道を下り、目立たない峰坂峠を越えると目の前に不老山が見えてきました。鹿避けの柵に沿って坂道を緩やかに下って行くとサンショウバラの群生地です。そして、小さな登り返したピークがサンショウバラの丘です。ここは展望が広がり太陽の陽射しを受けて、たくさんのサンショウバラの木が乱立しています。残念なことにまだ開花はしていませんが、先に来て昼食を取っていた数名のグループの方が咲いている木があることを教えて下さり、その木の花に歓声を上げてシャッターを押しまくりました。ほっとして草原に腰を下ろして昼食を取りました。眼前には不老山が見えていますが富士山は遠望できませんでした。

事件です! 昼食を終えて出発をしようとしたところ、堤さんのリュックに小さなヒルが付着しているのを発見しました。事前に忌避剤を作って持参していた堤さんは、これをスプレーして撃退し、更に靴や足首周辺にも入念にスプレーして下山路のヒル対策をしました。皆もヒルがいないかチェックしましたが、この1匹以外には確認できずまずはほっとしました。

この丘から少し下ると世附峠です。簡易トイレがあります。左は丹沢湖近くの浅瀬に下る道、右は駿河小山へ下る林道ですが、いづれも通行不可となっています。(平成22年9月の台風19号の大雨で橋が流されたり、土砂崩れが発生し復旧できていません)世附峠からは高度差210mの急坂の登り返しがあり、このコースの難所で結構な勾配の急登です。ここを頑張って登りきると分岐です。(山頂と駅の分岐点)分岐標識には金太郎の小さな像が乗っています。左手の樹林帯の中を少し進むと、ベンチが置かれた不老山の山頂です。大きな2本のサンショウバラがありましたが、蕾はまだ固くがっかりしました。

展望が効かず分岐に戻って県境尾根を下り駿河小山駅に向かいます。かなり急な下りに飽きた頃に生土山分岐に着き、神縄断層を見てみたいとの意見もありましたが、ヒルのことを考えこのまま長い尾根筋の道を下りました。やがて登山道は右手の沢を目指して、青い手摺が設置された急坂を下って行くと、矢沢さんが「ヒルがいる」「うじゃうじゃいる」と言い出しました。半信半疑で先頭を行くぼくは、何度も振り返って地面を見ますが確認できません。やがて登竜門と呼ばれる堰堤の傍の林道に出ました。歩きながら靴先を見ると赤褐色の2匹のヒルが動いているではありませんか。生土集落の人家近くの舗装道脇でチェックしたところ、皆の靴や衣服にもヒルが付着していて、見つけるたびにキャッキャッと言って大騒ぎです。ぼくの両靴で8匹のヒルが見つかりましたが、幸いにも誰も血を吸われることが無く安堵しました。それにしても、矢沢さんの動体視力は凄いです。鮎沢川の対岸にある駿河小山駅へ向けて大きく迂回する舗装道路歩きは、とても辛いものでした。

【感 想】
上原さんの感想句
・山椒の葉 鰻恋しい 登山道
・あなどれぬ サンショウバラにも 棘ありき
・見上ぐれば 山藤見事に 咲き誇る
・山蛭の 生命力を 振り払う
・新緑の 登山を癒す 地酒かな

福井さん 「サンショウバラの咲く尾根道ハイキング」のタイトル通り、気持ちの良い尾根道を歩きサンショウバラの丘で、一本だけたくさんの花をつけた木に会うことが出来ました。見頃にはちょっと早かったようですが、一本だけでも感激しました。満開の時期に来たいなと思いましたが、ヒルに遭遇したので、ちょっとビビッています。でも、来年はヒル対策をしっかりして又、見に行きたいです。

綺子さん  夜更けに激しく降っていた雨も止み清々しい早朝を迎えました。L関山さんのてるてる坊主が功を奏したようです。明神峠から不老山までの登山道は歩きやすく青空と若葉の中を歩く気分は最高です。サンショウバラも咲き始め、ヤマツツジ、ヤマフジ、いろんな種類のウツギを観察しながらのゆったり山行。下山ではヒルに遭遇、これからのヒル対策を考える機会となりました。

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