気象予報士・野尻先生による山のお天気講座(会員向け学習会)


登山をされる気象予報士の野尻先生に今年も講義をして頂きました。
同じ登山者であり、気象の専門家である野尻先生のお話は本当にためになります。
「気象は理路整然とした物理現象ですが、山の天気予報となると奥深く、日々経験・勉強をしている」と野尻氏がおっしゃっていたのが印象的でした。(感想:金子)

(1)山の気象判断

ポイント1:天気予報、気象情報を取ること。周辺情報を含めて広域的に予報を聞く。県境にある山の場合は、登る側と反対の天気予報も知ることが大事。

ポイント2:遭難は気象条件が悪い時と装備や心構えができていないときに発生。強い寒気や低温に注意する。大気が不安定かどうかは、竜巻予報も参考になる。

(2)観天望気と近代の天気予報の違い

山では、観測データとコンピューターを駆使して作っている「天気予報」と、現地の「観天望気」を組み合わせることが重要。雷・竜巻は発生確率しか予想できないので、実際に発生するかどうかは現場で見ないとわからない。

しかし、低気圧の中にいる場合は一時的に天気が回復しても行動を開始することは厳禁。すぐ荒天になる。

(3)有効なインターネットの気象情報

(4)高層天気図の活用

850hPaは、上空1500mの気温・気圧を示す。
700hPaは、上空3000mの気温・気圧を示す。点線が気温。

※華氏表示の場合は、30引いて2で割ると摂氏になります。

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