2022.9.4 「芭蕉月待の湯」への道

「芭蕉月待の湯」への道

期 日:2022.9.4
参加者:佐藤、上野、長谷川、得津(記)
コース:新宿駅7:00─京王線─7:38北野7:39─7:49高尾8:02─8:25上野原駅 8:43─バス─9:32無生野(着) 9:40出発 雛鶴姫歌碑 登山道入口9:40─10:15送電線鉄塔─11:24標高880m稜線の一般道─11:40雛鶴峠─12:21リニア新幹線基地─12:35都留市の雛鶴神社入口─12:59朝日曽雄の集落─13:27石船神社(昼食)13:48─14:47標高771m地点─15:38猿焼山─15:56─急な下り─16:28鬼岩─16:32分岐を見逃す16:35間違った分岐を左へ─16:48標高711m地点─笹薮の平坦な尾根を通過─17:31林道─17:38林道途中で「芭蕉月待の湯」を諦め登山を終了し、タクシーを呼ぶ 18:20大月駅前(着)駅前で夕食 特急「かいじ」で帰京

9月最初の日曜日、久しぶりに山に登りました。利尻山に登って以来、実に2カ月ぶりです。
今回、目指す山は、山梨県都留市の道志山塊にある猿焼山という山・・・。見たことも聞いたことも無い山。事前に、昭文社の地図で探しましたが、やっぱり載っていない山でした。
(地図読み山行なので、いつもの事ですが・・・)
佐藤さんから手渡された猿焼山までのルートを示した地図を見て、ざっと今日のルートを頭でイメージし、低山とは言え、歩行距離約10㎞はそこそこ長い。甘く見てはいかんと気を引き締めました。それでも「ゆっくり山を楽しもう」とワクワク感でいっぱいでした。

中央線上野原駅で下車し、バスで無生野まで。無生野のバス停は、二十六夜山~赤鞍ヶ岳への登山口でした。この山なら知ってる!バス停近くに雛鶴峠の石碑が有りました。石碑の歌詞を読むと、雛鶴姫が鎌倉で幽閉されて亡くなった護良親王の頭を抱いて、京都に逃げ帰る途中、雛鶴峠を越え、この無生野で護良親王の皇子を産みました。
バス停近くに雛鶴峠の石碑が有りました。
石碑の歌詞を読むと、雛鶴姫が鎌倉で幽閉されて亡くなった護良親王の頭を抱いて、京都に逃げ帰る途中、雛鶴峠を越え、この無生野で護良親王の皇子を産みました。しかし冬の寒さと疲労で亡くなったいう悲しい話が歌詞として書かれていました。
(悲し過ぎる・・・)

8月後半からずっと秋雨前線らしき雨と曇りの日が続いていて、今日もすっきりしない曇り空。9月の山だから多少は涼しいと思っていたのに、夏の暑さに蒸し暑さが加わり、汗だくの登りでした。登り始めてすぐ、早くもルートを見失い、正しい尾根の隣の尾根を登っていることを自覚しましたが、今更、戻る気にもなれず、間違った尾根をひたすら登ることに徹しました。結果、予定していた927のピークはショートカットした形で、正しい稜線に出ました。(でも、これも想定の範囲内・・・)

880のピークに着くと、雛鶴峠への分岐が出て来て、みんな、さっき登山口で見た石碑の事が頭に有ったので、「折角だから雛鶴峠を見に行こうか?」と言う事になって、ルートを変更しました。

雰囲気ある雛鶴峠で休憩。ここは昔、交通の要所であった事が伺えます。僕たちは正規のルートに復帰すべく、一旦、リニア実験線のある麓の道まで下山。集落の道を1時間程歩き、村の中心と思われる石船神社から、再び稜線に続いているであろう尾根に取り付きました。

神社のある朝日馬場からの登りは険しさを増し、急登が続きました。無生野から7時間。15時40分。ようやく今日の目的地である猿焼山に辿り着きました。

いつもなら、ここで佐藤さんの珈琲を味わいたい所ですが、時間も時間だけあって、下ってからにしようということで、僕たちは最後の腹ごしらえをして下山に取りかかりました。(芭蕉月待の湯が待ってるよ~!)

しかし、ここは地図読み山行。簡単な下山とは行きませんでした。相当注意して、地図とコンパスを確認しながら歩いていたので、この道が、まさか間違っているなんて思いもしませんでした。
芭蕉月待の湯へは、西に進むはずなのに、僕たちは北西に進んでいる!
気付いた時点で戻れば良かったのですが、地図を見れば、どこからでも下ればその内に林道に突き当たる地形だったのでしたので、まあいいかぐらいの気持ちでどんどん下山していきました。
しかし、次第に道は険しくなり、酷い藪漕ぎを強いられ、汗と泥と草にまみれて最後は強引に林道に飛び降りました。日没までには下山出来ましたが、それでも17時40分。(もう歩きたくない!)

芭蕉月待の湯まで歩くのも結構時間が掛かりそうで、今日は諦め、駅前で乾杯だけにしようということで、タクシーを呼んで大月駅へ。3月に行ったおばちゃんの店、「中華で乾杯!」しました。(餃子にチャーハン、ラーメン、そして生ビールが旨すぎる!)

いよいよ秋山ですね。これから楽しみです。
(得津輝彦)

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