2022.2.11 南会津・家老岳(1414m)

南会津・家老岳(1414m) 山頂は遠かった

2022年2月11日(祝)~12日(土)
参加者:L松尾 SL渉外会計桑村 吉岡 福井 佐藤 桐畑 新実 (目黒より中島、木口)堤記
行程
11日 浅草発11時30分発華厳19号乗車 下今市乗換え 14時46分会津高原駅着 徒歩で宿夢の湯へ、風呂、作戦会議、6時夕食後、9時就寝
12日 晴れ、無風、最高の登山日和 4:30起床 5:30朝食 6:30車で出発 6:40七ヶ岳登山口駅着 出発 7:10ワカン装着 7:20軌道修正して本来の林道に入る 7:50松倉山登山口に赤テープ 8:10小沢渡渉 8:35二俣標識 9:15スノーブリッジ渡る 9:30沢出会い着 休憩10分 9:45 840m尾根末端取り付く 11:20 1035mで10分休憩 12:20登り終了1158m 直ちに降下 12:40から20分ランチタイム 13:30尾根末端着 14:40 715m10分休憩 15:20駅着 15:50車で宿着 入浴のち駅へ 18:09リバティ会津乗車 21:05浅草着

さすが、夢の湯。早朝からたっぷり朝食を用意して下さる。朝食は雪山ではとても大事だ。薄明の中、車で出発。車窓より家老岳を一瞬眺める。堂々とした山だ。七ヶ岳登山口駅のホームを降り、野岩鉄道の通過に気をつけて線路を渡る。ここで、本来は西に送電線を目指すべきが、線路脇を進み、約15分ロスタイム。羽塩沢沿いの林道は、前回大博多山林道より雪が少なく安定して歩き易い。先頭中島さんは,猿の群れに遭遇したそうだ。2km弱の林道歩きで、二俣に着く。唯一標識がある地点。20年ほど前、私はここから伸びた尾根を登って、家老岳山頂へ行った。昨晩の作戦会議では、今回はこの尾根を下降路とする。

これより先、地図上で道は破線の道が沢の左岸にあるが、張り出す急斜面に阻まれ、渡渉して対岸へ。2回の渡渉と最後に立派なスノーブリッジを渡り、沢の両岸に歩けそうなところを探して進む。沢3本の出会い地点に近づく。松尾リーダーは、見上げる急登の尾根の先端へ回り込むようトップに指示。出会いには3つのピンクテープが沢筋毎の樹に巻かれていた。二俣からここまでは、地形図で見るより、コース取りは難しく、距離1km、標高差100mに1時間もかかった。私達はワカンを着けての渡渉に、すっかり慣れて楽しめるほどだ。出発から2時間半、初めての休憩の後、いよいよ尾根に取り付く。こっれがなかなか困難!勇気ある数名が取り組んで、私は新実さんコースが何とか登れそうと、あとを追う。全員登り切ったところで、1列ラッセル隊編成。先頭は大汗をかいてトレースを作り、草臥れると最後尾に回る。全員で協力して道を作る雪山の醍醐味だ。私は、今回ご隠居ポジション(後ろから2番目キープ)で楽させて頂く。

850m~900mの最も急な斜面を登り、1000m通過が11時。標高150m登るのに、1時間20分費やしている。ここ迄来ると、何回も訪れた松倉山が同じ高さに見え、多数のピークやポコが連なりここからは見えない家老岳に続いている。6月に訪れた七ヶ岳は、南会津では珍しく、ピラミダルな山容で、白く輝いている。

11時20分1035m地点で休憩。LとSLから12時30分をもって撤退の提案があった。尾根の合流点(1310m)を見られないのは残念だが、全員合意。そして1100mからの再度の急斜面を桑村トップ、桐畑セカンドで果敢に攻めて行く。トップは速過ぎてカメラに入らない。あろう事かセカンドが先にリタイアー。体重差が大きくて、実質トップの様だったのでしょう。お疲れ様。続く新実会長は、雪が飛ばされて、苔むした石と朽ちた落ち葉の更に急な斜面と格闘。1158mで時間切れ終点となりました。

不安定なので、すぐ下降。この下降が今回1番困難で、緊張する箇所でした。せめて、木でも根っこでもあれば助かったのでしょうが。雪の小山で、20分のランチタイム。日差しが温かく、無風最高の日和です。
その後は、苦労して作った我々のトレースを、時に尻セード―を交え快適に下ります。何と下りはラクチンなのでしょうか!かえって平坦な林道歩きの方が大変でした。ワカンに大量の雪がこびり付き、ワカンポックリになって、足が重くてたまりません。全員そうだったので、きっと渡渉で濡れたせいでしょう。陽が傾き始めた頃七ヶ岳登山口駅着。宿の主人の車で戻り、早速夢の湯に浸かる。雪と格闘後の温泉とビールは最高!!最終、満員のリバティーに乗車、21時に浅草に帰ってきました。
地図上では短い行程ですが、このトレースに雪山の色んな要素がぎっしり詰まって、楽しい山行でした。てっぺん迄行くには、せめて取り付きまで前日に行く必要があるでしょう、是非テント担いで、再挑戦して下さい。(堤)

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