2021.4.3 妙義・星穴岳1073m

送別山行第2弾 「50m空中懸垂プレゼント」
妙義・星穴岳1073m

日時:2021年4月3日(土)
メンバー:桑村昌子(L)、渡辺美知子、清水梅、福島和代(無所属)
ルート:中之岳神社>轟岩>石門分岐>コル>西岳>星穴岳>星穴(むすび穴)>射抜き穴>星穴>轟岩>中之岳神社

雪の日光白根山に続いて、5月から中国・シンセンに転勤になる、梅(めい)ちゃんへの送別に「50m空中懸垂」をプレゼントした。
写真は、順に、妙義・金洞山群(星穴岳)、手作りの看板には星の穴が空いている、星穴(むすび穴)、スラブを登ってきた梅ちゃんと確保する和代さん、射抜き穴の前のふたり、空中の美知子さん、空中の梅ちゃん。
昨年11月の連れられ山行が楽しかったので、みなさんをご案内(のつもりだった)。以前は、アプローチも困難で、ルートも分かりにくく、金洞山群は上級者限定山域だったが、ガイド山行が多くなり、若者たちも大勢入るようになってトレースが明瞭になり、星穴岳までなら入山可能になった。ただし、かつての一般登山道だった国民宿舎裏妙義(廃館)からの星穴新道は廃道化しているし、西の尾根からは高いレベルのクライミングの技量が必要。私たちは、表妙義・石門から入り、最近整備された中之岳神社へのルートを下った。

「ルートはバッチリよ」って誘っておきながら、「あれえ! 行き止まり?」「なんか、反対に歩いてない?」。挙句には、見たことのない長〜い長〜い鎖が目の前に…。やっとルートが違うことに気付く始末。せっせと余計なアルバイトをしながら、行きつ戻りつの珍道中! いつもは必ず、紙の2万五千図に予定のルートを記入して、コンパスで方向を確認しながら歩いているのだが、今回は記憶(ついて行っただけの山行では、まったく当てにならないことが判明したが)を過信して、それを怠ってしまった。で、前回のGPSログを頼りになんとか懸垂ポイントに到着した。

懸垂は、50mロープ2本が3ヶ所、爽快な空中懸垂を楽しんだが、迂闊な私は大失態。セットでは基本を忘れ、ラストは、ロープの流れの確認を怠り、結び目のタマが岩の間に挟まったのに気がつかなかった。それも支点直下辺りで。ロープが回収できなくなってしまったのだ。「あ〜あ、残置かあ……」と思っていたら、和代さんが登り返すという。

空中の登り返しは、丸スリングを右足用と左足用に2本使い、アブミ状にしてロープに巻きつけ(フリクションノット)、その足をかけた丸スリングのロープに巻きつけた部分を、手で、一手ずつ上に上げて、一歩ずつ進むのだ。5mなら時間をかければ私でもなんとかなるだろうが、50mでは日が暮れてもとても辿り着かない。それをなんと、和代さんが小一時間で回収してくれた。やっぱりレジェンド、感謝! おかげさまで、警察沙汰とネットの非難からは逃れられたが、痛恨の極み、恥ずかしい限り。

枯葉の帰路も、腰まで枯葉に埋まったメンバーが、下は水が流れているという。「これはルートじゃないわ」「どこでルート外れたのだろうねえ」「まあ、そんなもんよ」。とはいえ、「GPSから目を離すな!」と厳命されて、「歩きスマホ」で下山した。(桑村)

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