2021.4.3 太平山観桜の山旅

太平山観桜の山旅
(栃木県・太平山(オオヒラサン)周辺の低山山行)

山 行 日  2021年4月3日(日)
参 加 者  L関山(記)、三戸、高田、杉浦、福井、三部、川田
アクセス/コースタイム
東武浅草駅(8:10発)—曳舟駅/南栗橋駅乗換—新大平駅(9:19着)
新大平下駅(登山開始 9:30)・・・太平山登山口(10:10)・・・謙信平展望台(10:40)・・・(10:55)太平山神社(11:40)着)・・・太平山(12:15)・・・ぐみの木峠(12:40)・・・晃石山(13:15)・・・・清水寺(14:20)・・・・(15:25)新大平下駅(15:40発)—(16:11)南栗橋駅/
乗換(16:12発)—(17:05)曳舟駅(17:06発—浅草駅(17:11着)

今年は全国的に桜の開花・満開の時期が10日以上早く、東京では既に咲き終えて現地の開花状況が気がかりでした。桜には死生についての感慨を私たちに呼び起こす、不思議なものがあるように感じます。そんな桜に癒されたいとの思いから晩春の里山に出かけました。
電車が利根川を渡る頃、川沿いの堤防には帯状に菜花が咲いていて、その美しさに車内で感嘆の声があがり、点在する満開の桜にも早くもテンションが上がりました。
電車は2回乗換て新大平下駅に到着し、東口改札を出て隣接する「プラッツおおひら」のトイレを利用し、服装調整などをしていよいよ出発です。駅前の巨木の桜並木を通り線路伝いに日立グループ会社の広大な敷地前の車道をローソン迄行き、ここで線路を渡ると満開の桜並木が花吹雪で歓迎してくれました。やがて、両毛線の踏切を渡り直進して客人神社の左の竹林の道を行くと、すぐに登山口となりました。
ここから石段を上がってしばらく林の中を行き、林道を横切りやがて車道に出ました。角に蕎麦屋とトイレがあり、左に登って行くとすぐに謙信平です。ここには飲食店と駐車場があり、展望台からは関東平野が一望できました。さらに満開の桜並木を歩き太平山神社に向かいました。神社の佇まいは丹沢の大山・阿夫利神社や高尾山・薬王院に似ています。皆、手を合わせお参りし、神社のはずれにある展望所の茶店の前のテーブルで昼食をとることにしました。名物の焼き鳥・玉子焼・団子を注文し、持参した日本酒もちょっぴりいただいて、小宴を楽しみました。
腹ごしらえもできて、いよいよ後半のスタートです。いきなり  ヒヤリハット
茶店を出てすぐに、川田さんの右靴の底の前面がパックリと剥がれました。皆が持参する修理に役立つものを探すと、三戸さんの結束バンド・固定テープ、福井さんの麻ヒモがでてきました。これらを使って三部さんがうまく修繕してくれました。この先には高低差100mの登り、350mの下りと7kmの歩行が残っていますが、歩行に支障がないと判断し山行を続けることにしました。
太平山への登山口は境内の北端の祠と祠の間にあり、急な細い階段を登って行きます。太平山周辺はヒノキ林と雑木林に囲まれていて展望はありません。急坂をぐみの木峠に下る途中で、無線中継所に向かう舗装道に入り込んでしまい20分程ロスをしてしまいました。ぐみの木峠からは階段や岩場を通り一気に100mほど高度を上げて、小さなアップダウンを経て晃石山に着きました。山頂には通常より大きな一等三角点の標石があり、北面の展望はあるが霞んでいて赤城山や日光連山はぼんやりとしていて、ちょっと残念でした。ここから少し下ると晃石神社があり、鏡石が祀られていました。さらに急坂を下ると開けた所に出て清水寺がありました。早春には蝋梅を楽しめるところです。靴底のチェックをして駅まで最短で行けるコースを選び、パラグライダーの飛行や土筆などを見ながら、ひばりの空高く囀る声を聴きながら、ぶどう畑の傍の里道を駅へと向かいました。しばらくして、心配していたことが起きた。忘れた頃に  ヒヤリハット
今度は左靴の底が剥がれてしまったのです。修理せずに靴底を全部剥がして歩くことになりましたが、本人は全く気にしていないようです。雨に降られず、舗装道路の最短コースを歩いたおかげでダメージは無く、この出で立ちで浅草に向かいました。
この山行では仲間の存在が支えとなり、リスクを回避することができましたが、登山に潜むリスクを常に意識した準備と行動の重要さを痛感した山旅でした。

[感想/三戸さん] お花見山行の名にふさわしく春爛漫の中の楽しい山行でした。なかでも薄緑の山々、濃い緑の山々がこんもりと重なり合い所々に桜色が映える村の風景は正に”日本の春”そのものでした。大平山神社傍で頂いた掟破りのお神酒と、名物玉子焼き・団子・焼き鳥を頬張り「お花見には欠かせないね」等、不適切発言も飛び交いました。その結果、神罰は見事に川田さんに下され両靴底が剥がれるという災難に見舞われましたが、全員の協力でなんとか乗り切る事が出来ました。参加の女性達と桜が華々しい4月山行でした。

[杉浦さん] 車窓から見える景色はなの花と桜のコントラストが最高で目的地に着いたらどんなに桜が奇麗かしらと話し合いましたが、着いた途端、花より団子となりお酒も多少入り元気に晃石山に向かいました。最大のハプニングは川田さんの靴底が剥がれてしまったことです。紐を巻いたり把捉バンドで止めたりして修繕しましたが、最後には両足剥がれてしまいました。彼は、諦めてそれで帰ると言うことに・・・・。 天気も良く珍事もあり、楽しい山行でした。計画その他して下さった皆様本当に有難うございました。

[福井さん] 「大平山の桜が満開を迎えているので、参加しました。本当は花より団子で、卵焼き・焼き鳥・団子に惹かれたのかも・・・。里山の風景も、緑のグラデーションの中に、桜のピンクが混ざってふっくらと、まさに「山、笑う」でした。日本の里山は良いなと感じた一日でした。」

[高田さん] 太平山は色々あって今年初めての登山ハイキングでした。暖かい日和で桜も丁度見頃、茶店で久しぶりの開放感から調子に乗って関山さんの美味しい日本酒頂き、ほろ酔い気分で登りがきつかったです。

[三部さん] 桜が、満開で天気に恵まれて最高のお花見ハイクでした。
久し振りの山行楽しませて頂きました。ありがとうございます。

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