2018.6.3 扇山1,138mクリーンハイク記録

扇山1,138mクリーンハイク記録

●日 時 2018年6月3日(日)
●参加者 (L)和久井康、(SL)桑村、蔦、渋谷、毛塚、渡邉美、上原、松平、高橋、松下、今岡、関山

【行程】
鳥沢駅9:00発 ―<バス>→9:15つつじ群生ルート登山口9:30スタート—10:00小休止–10:30標高908m地点—10:45梨ノ木平ルート分岐—11:20大久保コル(百蔵山ルート分岐)—11:40扇山頂上13:00—13:25分岐(君恋温泉方面)—14:15山谷集落—14:30中野集落—14:50鳥沢駅
歩行時間:5時間20分(休憩時間を含)6.9km

<クリーンハイクの歴史>
労山の自然保護活動の一環としてクリーンハイクが行われていますがその歴史は古く、1974年10月に第1回全国自然保護強化月間を設け、「全国一斉クリ-ンハイク」が始まりました。そして、翌年の1975年から毎年6月第1日曜日を全国清掃登山の日と定め、今年で45回を迎えました。実施状況は、一昨年:369の会クラフが357の登山コースで取組、5782名が参加し、5.4トンのゴミを回収、 昨年:389の会クラフが697の登山コースで取組、6208名が参加し、5.1トンのゴミを回収しました。昨年は一昨年比回収量を除いて参加者等が増えています。(一昨年は、台風や全国的な天候不順の影響で中止した会が多かった。)一方、東京みなみ地区連盟で参加者でみてみると、
昨年:6団体61名、内当会8名
今年:6団体54名、内当会12名であった。
<クリーンハイクの意義>
①登山者の誰でもが、どこでも取り組むことのできる自然保護の第一歩である。②山を汚さず傷つけないという登山者のモラルを高めることができる。③運動として取り組み、広範な登山者に山の自然の大切さをアピールできる。④ポスター作りや後援名義などを組み合わせ、自治体などと相乗効果を高めることができる。⑤一般参加者や子供たちにクリーンハイク体験をしてもらい、自然保護を伝えることができる。

【記 録】
扇山は、山梨県秀麗富嶽十二景の六番山頂として知られています。登山コースもたくさんあり、山頂は広々として、大きな富士山を望めることから、多くの登山客で賑わいます。そんな山だから多くのゴミを収集できるのではないかと、期待というか不安というか変な気持ちで頂上を目指して四つのルートから登りました。当会は、鳥沢駅から一日に1本しかないバスに乗って梨ノ木平まで行き、そこからツツジ新道コースを通って頂上を目指すルートを担当しました。バスは終点の梨ノ木平バス停に止まらずに、その先のツツジ新道コース登山口まで行ってくれました。この登山口で清掃道具(ゴミバサミ、軍手)の配布を受け、各自がレジ袋を持ち、「山をきれいに!」を呼び掛ける腕章やリュックの背に着ける小旗を取り付けて出発しました。上空を小さな白い蝶がたくさん乱舞しています。
新緑の樹林の中をゆっくりと歩行を進めて行くと、鳥のさえずりが聞こえ、木々のすきまから富士山が見え隠れして来ました。静かできれいな登山道です。拾うゴミなど落ちていません。その名の通り、山道の両側はツツジの並木が続きます。
やがて、梨ノ木平からの直登ルートとの合流地点になり、休憩をとりました。高い杉木立に囲まれた涼しい所です。この後も下に目をやりながら登山を続けますが、ゴミはありません。しかし、フタリシズカやマムシグサなどの花々を目にすることが出来、やがて大久保のコルの稜線に出ました。ここを左に進めば百蔵山、右の比較的広い道を進むと扇山です。若干の登りですがこれまでの急登ではなく、展望はないもののホッとします。15分程で頂上に着きました。どうやら4ルートで一番乗りで到着のようです。登山口625mから山頂1,138mまでの高低差513m、歩行距離1.8kmを2時間10分をかけて登りました。他のルートの人たちは30分後位に、大きなゴミ袋を抱えて到着しました。昼食を済ませてから、石川さんの司会で各会の参加人数の報告と各会の近況報告が行われ、「都連盟50周年登山FESTA」の説明と参加の呼びかけがあり、三々五々散会しました。下山はCコースをひたすら下って、山谷部落や中野部落ののどかな山村風景を見ながら鳥沢駅まで向かいます。山村から駅までの距離がとても長く感じられました。
山頂1,138mから鳥沢駅315mまでの標高差823m、歩行距離5.1kmを1時間50分で下りました。天気に恵まれて快適なクリーン山行となりましたが、ゴミの収穫は無く手ぶらで帰ることになりました。それだけ登山者のマナーが向上し、きれいになっていることなのでしょう。納得です。

【感想句/上原さん】情景が浮かんできますね
・下車すれば 蝶がいざなう 登山口
・葉が揺れる 小鹿が駆ける 初夏の山
・ゴミ拾い 屈む山路に 蝶が這う
・登り坂 鳥鳴く声に 励まされ
・山里の 梅の実揺らす 初夏の風

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