2018.5.13 高川山 976m 山行記録

高川山976m 山行記録

(初狩駅~男坂コース~高川山~むすび山分岐~松葉コース~リニア見学センター~大月駅)
雨になることが予想されたら登山は中止にしますか?

<図は、下山予定時刻後の5/13 15:00の天気図&雨雲画像>
前日の天気図を見ると、梅雨前線がしだいに九州に接近し、その動きが気になります。当日の関東甲信地方は、日中は曇りで夜から雨になる予報です。雨の中を歩きたくないので、天候の悪化が早まればエスケープルート(2ルート)を利用したり、最悪の場合には山頂を往復して、雨に降られないように早めに下山することで、山行を決行することにしました。
〇日 時  2018年5月13日(日)
〇参加者  (L)関山、三戸、渋谷、上原、堤、福井、川田、松尾佳、三部、松尾和/10名
〇集 合  JR新宿7:07 or高尾駅8:10 or 初狩駅8:53
〇アクセス ①新宿駅7:07発→高尾駅8:01着/乗換8:10発甲府行→初狩8:53着/5名
②京王線新宿駅6:57発―<特急・高尾山口行>→7:40高尾駅/乗換8:10発―<JR甲府行>→8:53初狩駅/4名
③京王線新宿駅7:18発―<特急・京王八王子行>→7:53北野・乗換7:55→8:05高尾・乗換8:10発―<JR甲府行>→8:53初狩駅/1名 京王線からJRホームへの乗換時間は5分しかない

【行 程】当初予定を変更
初狩駅9:20—9:45登山口—9:50分岐(男山・女山/沢コース)—10:10分岐(男山/女山)
—10:30合流点(女山/男山)—10:50山頂11:00
—分岐(中谷入・古宿)—*12:40分岐(おむすび山/田野倉)—天神峠—峯山—オキ山
—13:10分岐(花咲)—14:30むすび山—15:00大月駅
—*12:15分岐(おむすび山/田野倉)—馬頭観音—弁慶岩—12:40登山口—
13:10リニア見学センター(施設見学)14:40 ―<バス>→ 14:55大月駅
【天候による決断は!】

私たちは、たとえ雨になっても大丈夫な装備で山に出かけます。ところが、登山の計画をしていて、いよいよ決行の日だという時に現地が雨か雨の予報が出ていると登山を中止するか決行するか悩むところだと思います。しかし、遭難の危険性が高まっている時には勇気を持って計画を変更し中止にするのが、正しい決断だと思います。登山の最終目的は「無事に下山すること」なのですから。しかし、今回は決行しました。
【記 録】
JR高尾駅の甲府行の車両の中で、Kさんを除く9名の参加者の乗車を確認した。出発間際になってKさんが乗り込み、3グループに分かれて別々の車両に座り、大月の次の初狩駅で下車することをKさんと確認した。電車は時刻通りに8:53に初狩駅に到着したが、Kさんだけを乗せて行ってしまった。三戸さんと私が残って(三戸さん、Kさんは初めての山)、Kさんが一つ先の笹子駅から引き返して戻ってくるのを待ち、山女軍団(山行経験のある堤さんリーダーになって)が先に行くことにしました。上りの電車は9:20に到着し、約20分遅れで山女軍団の後を追いかけました。


駅前をすぐに右折し、中央線のガードをくぐって民家を抜けて自徳寺に向けて左折し、霊園を右手にして進んで行くと砂利道となります。やがて登山口手前の駐車場となり、簡易トイレが2基置かれています。
ここは、沢コース(高川山新ルート)と男坂・女坂コースの分岐で、左側の男坂・女坂コースの樹林の中を歩きます。登り始めはなだらかな樹林帯の中をジグザグに登って行きますが、しばらく行くと傾斜がきつくなり、オレンジ色の鹿防護ネットが現れます。
ここで山女軍団に合流し、Kさんの罰の審判がくだされ、リーダーのリュックと交換して背負うことになりました。
ここからは直登が長く続き、けっこうきついです。やがて、オレンジ色のネットは終わり、男坂と女坂の分岐となりました。当初の予定を変更し、男坂を登ることにしました。(降雨の時期が早まり、山頂を往復しなければならなくなった場合のことを考えると、下りには女坂を利用するのが安全であると判断し、登りは男坂にした。)男坂は傾斜がきつく(別ページのコース説明を参照下さい)。
岩もゴロゴロしていますが、福井さんがゆっくりとしたペースで安全に先導してくれます。男坂の終盤にはロープが登場し、最後の急斜面を登りきると女坂との合流点になります。ここからは、明るい樹林の中の緩やかな尾根道を進み、山頂直下はやや傾斜がきつい笹の道を登ると頂上です。

登り始めの頃は薄日も差していましたが、樹林帯の尾根道を歩いてくるうちに天空の状態も分からないままに高川山頂上に着きました。上空は高曇りで、富士山の頂上周辺を雲が覆っていますが、思いがけず富士山を遠望することができました。山頂は露岩が多くて狭く、大勢の登山客で賑わっていました。360度の大展望で、方位盤が設置され、多くの山名を知ることができました。



  

雲の状態を見ると、まだ雨は大丈夫と判断し、エスケープルート②の松葉コースを通ってリニア見学センターに下りることにしました。眼下には、真向いの九鬼山からこちらの高川山に、リニアモーターカーの線路が真っ直ぐに伸びているのが見えます。

 

ランチタイムにはまだ早いので、頂上では食事をとらず下山を早めることにしました。頂上を下りると、すぐ右側に狼煙台跡があり、もう少し下ると禾生駅・田野倉方面の分岐点になりますが、これを見送り直進します。しばらくすると長い急坂が始まり、岩場やロープの張られた急な下りが続き、慎重にゆっくりと歩行します。山道のところどころにオレンジ色の山ツツジが顔を出し、川田さんも笑顔になって重いリュックを背負って、軽快に歩みを進めます。そして、頂上から30分程下った緩やかに開けた山道で昼食にしました。皆がいろいろ持ち寄った惣菜やお菓子をたくさんいただきました。20分の大休憩をとって満腹になり、「むすびやま分岐」に向かいます。いったん傾斜が緩みましたが、岩まじりの下りが分岐点まで続きます。分岐点の松葉コース(田野倉方面)の標識が分かり難いので、見落とさないように注意が必要です。分岐直下に馬頭観音が現れ、さらに下って弁慶岩の前を通り、落葉の積もった道をどんどん下がって行くと、やがて林道に出ます。そして、中央高速道路にぶつかるので、ここをくぐらずに高速道に沿って歩みを進めると、やがてリニア見学センターに着きました。着くと雨が降り出しました。(関山:記)

【感 想】
[渋谷さん] 自分の行きたい山行を会報4月号で見つけて、すぐに参加を申込みしました。
天気予報では雨マークでしたが、決行の判断をくだしたリーダーの決意に感謝します。危険ケ所が心配でしたがほど良いかげんで登り降りでき、又、雨回避のために下山を早め、リニア見学センターに寄って未来の鉄道を学ぶことができました。足と脳、五感を活性化でき、楽しい山行でした。又、行きたい山になりました。
[福井さん] リーダー泣かせの天気予報で、中止OR決行で悩まれたと思います。「予定通りに行きます」とのメールがあり、雨は大丈夫かしらと思いましたが、エスケープルートも考えて下さり、安心できる山行でした。雨もうまい具合に下山後に降り出し、リニア見学センターにも行くことが出来て、楽しい一日でした。
[三戸さん] 遅刻のペナルティで背負わされた大きな重い関山さんのリュックからは、出てくるは、出てくるは! お昼のおかずが10名分超用意されていました。まずはキュウリと人参、大根のスティックサラダ。秘伝の味噌ディップが最高! 次はソーセージと野菜の炒め物。ボリューム満点で大満足! メインは豚肉の生姜焼き。これは最高にうまく女房からもレシピを聞き出せと言われました。いつもながらゴッツアンでした。
[上原さん] 感想句
・新緑の 葉陰で鳥鳴く 雨予報
・ご褒美は 皐月の空に 見上ぐ富士
・山頂過ぎ ここで食べよと ヤマツツジ
・山椒の葉 やま土産にと 我も摘む
・足音に 静かに揺れる 葱坊主
[松尾和さん] 新緑、薫風の中を歩く山は、生命の息吹を感じワクワクしてきて、あらためて自然と人々に賛美せざるを得ない。そして、リニア見学センターでミニリニアに同名の松尾佳さんと試乗の思い出が加わる山行でした。
[三部さん] 天気予報で15時頃から雨! 関山さんの判断で決行した山頂は、360度の展望が広がって富士山も顔を見せて感激。おまけつきで、リニア見学センターに寄り、中央新幹線を見学できました。
[堤さん] 色々な写真ありがとうございます。昼から雨の大変な天気のリーダー、本当にお疲れ様でした。深沢さんは水曜日に、中村さん、宮下さんの三人で元気に高尾山に登ってます。
[関山くん] 感想句
・雨雲の 覆ひし富嶽 墨絵かな
・夏山や 登りつめたら 方位盤
・天気もち 若葉の力 湧くごとし

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