品川山の会”さんかくてん” WEBマガジン

花ごよみNo35~No45(2015年)

花ごよみNo.45  シシウド(猪独活)

シシウド
携帯の待ち受け画面にしてある花です。
2014年8月、白馬で見かけた花でしたが、どこで撮影したか忘れてしまいました。
開花時期 8月から11月
花の色  白
分布   日本固有種 本州から九州にかけて分布
生育地  山地の草原など
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 1~2メートル
シシウド
茎先に複数の散形花序を出し、小さな白い花をたくさんつけ、まるで花火が開いたように見える。
花弁は5枚で内側に曲がり、雄しべは5本、雌しべは1本。葉は2-3回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小さい葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される。
本種は2-3回枝分かれをし、それぞれの先に羽状複葉をつけて1枚の葉となる。
(2015.12,渋谷:文)

花ごよみNo.44  今年は九州と北海道の花を訪ねました

ミヤマキリシマ
今年の6月初旬、火の国熊本の阿蘇山を訪ねました。静かな人もまばらな仙酔峡からの阿蘇への道には計らずもミヤマキリシマの群生が迎えてくれました。感激!感激!
ミヤマキリシマ
7月17日には北海道 知床半島を訪ねました。なんと世界自然遺産登録5周年の記念日でした。
天気も回復して羅臼平は色とりどりの高山植物に覆われ、お花畑の美しさに感動し、翌日再び同じところを訪ねました。
(2015.11,川田:文)

花ごよみNo.43  ウマノスズクサ(馬の鈴草)とジャコウアゲハ(蝶)

ウマノスズクサ
ウマノスズクサの名前の由来は、花の形が馬に掛ける鈴に似ているのでこの名前が付いたとの事です。
生育地は関東地方以南の日当りのよい河原に生え、ツル性で葉っぱはヤマイモ、ヘクソカズラに似ていて夏に小豆色の目立たない小さな花をつけます。
冬が近づくと葉っぱは枯れますが根は残り、春になると新芽を出す宿根草です。
『ウマノスズクサ』の何よりの特徴は『ジャコウアゲハ』の幼虫(イモ虫)の食草です。葉っぱには毒性があります。
ウマノスズクサ
『ジャコウアゲハ』の幼虫はその葉っぱを食しますので、毒を持った幼虫は鳥の餌になることなくサナギになり無事に羽化します。
今年の夏、知人より『ジャコウアゲハ』が産卵した『ウマノスズクサ』を頂き飼育していましたら、
幼虫は食欲旺盛で坊丸主の危機!!しかし、それに負けずに新芽を出す『ウマノスズクサ』の生命力に感心しました。
そして、何匹(蝶は専門的には頭”と数え、一般的には”匹”で良いそうです)か羽化して無事に飛んで行きました。
来年はうちの『ウマノスズクサ』を探し当てて飛んで来て貰いたいものです。
ウマノスズクサ
写真は、上、ウマノスズクサ(ネットより引用)、中、ジャコウアゲハの幼虫とサナギ、下、羽化したジャコウアゲハです。
(2015.10,吉田:文)

花ごよみNo.42  サンカヨウ (山荷葉)

サンカヨウ
2010年6月ごろ白神山地の一角に藤里駒ヶ岳、出会ったのがサンカヨウの花です。朝露に濡れた咲いたばかりのサンカヨウは透き通っていました。その透明感によって美しさを増してます。
花好きの皆様にはありふれた高山性の植物ですが、私にとっては新鮮な白さと葉の形が印象的でした。
余談ですがその時の藤里駒ヶ岳は有名なブナの美林があるということでしたが、観光化され、開発は行き届き見られるものは中ぐらいのものばかりでがっかりです。まだまだこれ以上の素晴らしいものは東日本の各地あります。これが世界自然遺産の玄関口とは。
その時にであった漢字が「岱 たい」という文字です。地名は岳岱という名の湿原です。岱は岱、山の上にある湿原のことをいうそうですが、この字は一文字でその場所を印象付ける漢字でした。これも知りませんでした。サンカヨウと余談でした。
サンカヨウ
花は茎の先に3輪から15輪くらいまとまってつく。 白い花びらは6枚あり、中央に黄色の雄しべと黄緑色の雌しべがある。大きな葉は中央部が切れ込み、周囲は不揃いのぎざぎざがある。 この大きな葉を、2股に分かれる茎の上部に1枚ずつつける。

(2015.9,佐藤:文)

花ごよみNo.41  リュウキンカ (立金花)

リュウキンカ
はなごよみの歴代の記事を読み返して、まだ取り上げられていない花はないかな?と探してみました。今年6月に訪れた尾瀬で水芭蕉とともにたくさん咲いていたのが、リュウキンカです。くっきりと鮮やかな黄色の花で、群生している様子は、梅雨時の晴れ間に姿を現した残雪の至仏山、燧ヶ岳、水芭蕉とともに目に焼き付きました。
リュウキンカ
分類:キンポウゲ科リュウキンカ属、多年草。開花時期:5月中旬~7月上旬。花言葉:かならず来る幸せ。

(2015.7,金子:文)

花ごよみNo.40  ラショウモンカズラ(羅生門葛)

ラショウモンカズラ
(シソ科ラショウモンカズラ属ラショウモンカズラ:名前はこの花を、渡辺綱が羅生門で切り落としたとされる鬼女の腕に見立てたものとされる。(ウィペディアより))
5月24日上高地から槍ヶ岳にのぼった時、堤さんに教えていただきました。
花全体に生えたトゲと形がいかにも鬼女の腕といったところです。
でも、よく見ると紫色でかわいい花ですね。
今回は、ゆったりとした計画で、槍沢ロッジ泊りだったので、登山道の周りの花を楽しみました。
ラショウモンカズラ
時間をかけて見ると本当にたくさんの花々であふれていました。
サンカヨウのつぼみから開花した状態への変化を見ることもできました。もちろん、ニリンソウの大群落も見て、星空の天の川を見る思いでした。写真を撮るのにも時間をかけて、ほんとうに幸せな時間でした。みなさん、たまには時間をかけて山を楽しみませんか?
徳澤園の清流の前のニリンソウの群生地です。天の川に見えませんか?
(2015.6,飯嶋:文)

花ごよみNo.39  イチリンソウ(一輪草)

イチリンソウ
伊豆天城八丁池ハイキングに出かけた折、下山した天城峠バス停横の小さな草地に咲いていました。
私が、前回紹介したのは上高地のニリンソウでした。今回はイチリンソウですが、わざと安易に2から1に決めたわけではありません。たまたま咲いていたのが、意外にかわいらしかったので写真に撮ってきました。書いているときに{あっそうだ前回はニリンソウだった}と思いだしたのです。数字の付く花に縁があるのかも。今度は三輪草?に出会えるのかな!
イチリンソウ
あそこと、ここと、そこにと言うように数えられるくらいにしか咲いていませんでした。写真は得意ではありません。デジカメを駆使して、やっとの思いで撮れた写真です。いとおしいくらいかわいいなーと思った瞬間でした。
(2015.5,和久井君:文)

花ごよみNo.38  北八ヶ岳の華「苔の森のきのこ」

きのこ
北八ヶ岳は本州中部に属し、亜高山帯である。男性的な南八ヶ岳とは異なり山全体がコメツガ・オオシラビソ、トウヒ等に包まれている。特に麦草峠から白駒池周辺では深い森林に包まれており、地表は苔で覆われ「苔の森」で「もののけ」を感じる。
きのこ
その中で、日差しをいっぱい受けた可憐な高山植物とは対照的に足元には「きのこ」の百花繚乱がある。
きのこ
①【ベニタケ科クサハツ】(R.Foetens) 老菌。(有毒)
②【ラッパタケ科ウスタケ】(Gomphus floccosus(Schw.)Sing) 有毒種だが煮沸すれば食用可。
③【テングタケ科ベニテングタケ】(Amanita.Musucaria) 黄色種。(有毒)
④【ベニタケ科】の仲間。(有毒)
⑤【ホコリタケ科ホコリタケ】(L.perlatum) 老菌。若い時は食用。
(2015.4,横山:文)
きのこ
きのこ
きのこ
きのこ

花ごよみNo.37  動物の名のついた花々(シラネアオイ、ウサギギク、コマクサ、ラムズイヤー)

動物の名のついた花々
高山のお花畑に咲き乱れる花々は、登山途中の人の目を楽しませ、疲れた登山者をやさしく出迎えてくれます。高山植物に限らず家の周りや都会の道端に咲く花々も、やすらぎを与えてくれ、忙しない毎日の疲れを癒してくれます。(野道で小さな花を見つけて、思わず笑顔になりますね。)
動物の名のついた花々
ここに登場する私の大好きな花々は、いずれにも動物の名前がついています。ちょっと待って下さい、おかしいですよ? シラネアオイは動物の名前などついていませんよ。おっとどっこい! シラネアオイは日光の白根山で最初に発見され、立葵(タチアオイ)の花に似ているところからこの名前がつきました。タチアオイは別名コケコッコー花とも呼ばれます。花弁の根元が粘着質で、引き抜いた花弁を顔に付けてニワトリを真似てゲラゲラ笑って遊びました。ですからシラネアオイは動物と無関係ではないのです。こじつけでしょうか。北海道の低山でもよく見かけました。
動物の名のついた花々
ウサギギクという名前は、茎の下の方にウサギの耳のような長い葉をつけているのが由来のようです。茎は直立をし、茎や葉にはやわらかい毛が生えています。花の色と草姿が好きなのです。
動物の名のついた花々
コマクサは一度見たら印象に残る独特の草姿をしています。砂礫がいつも動くような、他の植物が生育できない厳しい環境に深い根を張り生育する美しい花であることから、高山植物の女王と呼ばれています。大雪山系赤岳に銀泉台から登った時によく見ました。駒草平という地点あり。
動物の名のついた花々
ラムズイヤーは、その葉っぱの形状や手触りが「羊の耳」のようであることから名づけられています。葉や茎は銀白色の綿毛に覆われ、直立した茎に桃色の花を穂状につけます。葉の毛並みはなめらかでふわふわした触感で、触れているだけで癒してくれるユニークなハーブです。高山植物ではありませんが、小樽の留守宅で元気に毎年花を咲かせてくれます。
(2015.3,関山:文)

花ごよみNo.36  ウスユキソウ(薄雪草、エーデルワイス)

ウスユキソウ
私はこの花が好きです。利尻岳へ登った時、礼文島にも足をのばし、レブンウスユキソウに会ってきました。早池峰山に登った時にも尾根一面に咲いていた早池峰ウスユキソウを写真に収めてきました。そしてダークダックスのC Dを買って「エーデルワイス」の歌を時々聴いています。また映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で歌われている「エーデルワイスの歌」を連想します。
ウスユキソウ
オーストリア帝国の貴族で海軍の退役軍人・トラップ大佐(クリストファー・プラマー)が恋心を抱き始める家庭教師・マリアと7人の子供たちにせがまれて、ギターを持ち昔を懐かしむように情感を込めて歌いあげる「エーデルワイスの歌」を思い出します。
この素晴らしい映画は4~5回見てしまいました。ナチスの執拗な追及を受けながらも、修道院の人達に守られて、ファミリー9人が徒歩でアルプスの山越えをするシーンは何とも言えません。まだ見ていない方は、ぜひ鑑賞することをお勧めします。
写真右は、ハヤチネウスユキソウ。
ウスユキソウ
【ウスユキソウ】キク科、多年草、原産地=アジア、ヨーロッパの高山地帯(2015.2,日比野:文)

花ごよみNo.35  ナンバンギセル(南蛮煙管)

ナンバンギセル
ユニークな名、ユニークな花、写真では見たこと有りますが、実際に見たのは八丈富士で初めてでした。ススキの根元にピンクの花が…次々とお目にかかり…感激でした。嬉しくて沢山、写真を撮りましたが、残念ながらピンボケばかり。まともなのは一枚のみでした。近くでは港区の自然教育園に咲くらしいです。
他の植物(ススキ)の根に寄生して、そこから養分を取ながら生育する寄生植物。葉緑素を持たないがゆえに自分で光合成して成長することができません。発芽して成長し夏~秋に開花し種を結んで枯れる1年草です。
ナンバンギセル
花の形が南蛮人(昔のポルトガル人やスペイン人)の用いたパイプの“キセル”の形に似ているところからこの名になった。
「道のへの 尾花が下の 思ひ草  今更さらに 何をか 思はむ」
万葉集

(2015.1,松下:文)

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