品川山の会”さんかくてん” WEBマガジン

花ごよみNo94~97(2020年)

花ごよみNo.97 藤の花

今年は外出自粛の影響でせっかくの藤の花を観賞出来なくなりました。
私の故郷の福岡県八女市の「八女黒木大藤まつり」も中止になりましたが、せっかく咲いたのに勿体ないので写真だけでも見てもらいたいと思い写真を掲載したいと思います。

(2020.5,末石五:文)

花ごよみNo.96 キヌガザソウ(衣笠草)

キヌガサソウ(ユリ科):
傘のように広がった葉の中心から長さ3.5-7㎝の花茎を伸ばし、大きな花を1個つける。花の直径は6-7㎝。
日本の固有種で本州、亜高山帯に分布。多雪地で雪が溜まる環境に多い。
キヌガサソウに出会ったのは雪倉岳から朝日岳へ向かう途中でした。もしかしたらそれまでにも何度か出会っていたお花かもしれませんが、この時は長い距離を歩いていて疲れていたのか大きな葉と白いお花がすごく印象に残りました。
翌日には群生も発見し、得した気分になりました。

(2020.3-4,松尾:文)

花ごよみNo.95 コマクサ(駒草 ケシ科)

高さ5~15cm 花期7~8月 多年草 分布北海道、本州(中部以北)
本州では日本海寄りの山に多い、凍結、融解によって砂礫が移動する構造土に多く生え、火山礫原にも生える。根茎は短く、地中深くにある。花びらは4枚で、外側2枚は基部が大きく膨らんで先半分が反り返り、コマクサの特徴ある花形を作っている。
普段、一人で歩いているので、花があっても、聞ける人もいないので、名前はいまだに一向にわからない。写真を撮って、後で調べて見るのだが、似ている花があってやはりわからない。さすが、コマクサだけは直ぐにおぼえることができた。
コマクサの大群落に出会ったのは草津の本白根山が最初だと思う。ここの群落は盗掘で一時激減してしまったのだが、地元の人たちの努力で復活した経緯があります。草津は、夏はハイク、冬はスキーと20年以上毎年訪れるなじみの地です。今は噴火で、立ち入ることができず、残念です。
また、昨夏の裏銀座縦走時に、野口五郎岳から蓮華岳への道沿いでのコマクサの多さにびっくりしました。他の植物がほとんど生えない砂礫地でコマクサだけが連なる稜線を歩いていると、この花の強さに感動を覚えます。

(2020.2,堀井:文)

花ごよみNo.94 シュンラン(春蘭:ラン科シンピジウム属)

・「シュンラン」とはまさに春に先駆けて里山の林床にひっそり咲く。つつましやかなその姿は大型ランの艶やかな色彩を持ちあわせず素朴なたたずまいで、逆に気にかかる。春先に足元の植物を見てゆったり歩くのも良いものである。
・シュンランの花全体の左右と上部に拡がる黄緑の細長い(披針形)3枚の花弁に見えるのは萼片である。2枚の側弁花が赤味をもつ蕊柱(ずいちゅう:雄蕊雌蕊の合体形)を風雨から守るように上部を覆っている。草丈は高くても25㎝前後だろう。
・三毳山の花は保護地にあって踏まれる心配もないのか、伸び伸び咲く。奥多摩の春蘭はもう咲いているかなと出掛けた山行でみつけた株である。踏まれそうな登山道脇に花茎も葉も目いっぱい伸びなければ子孫を殖やせないとばかりに健気に咲くように見て取れた。バルブの株分けで増える。全体が緑っぽいので探すつもりがないと見逃してしまう。また盗掘される花でもある。シラン(紫蘭)とそっくりの蒴果をつける。中に綿ぼこりのような糸屑をまとったような極小の種が莢からはじけ飛ぶが、蘭菌と共生しないと発芽しないらしい。私も庭のシランの種の発芽に成功したためしが無い。
シンピジウムに属する花は塩漬けにして桜湯と同様に飲んだり、茹でて酢のものにもできる。食したことはない。
私と同じ歳の友人と夏山山行の相談中に、彼女の庭ではシュンランが毎年多く咲くと聞いて驚いた。次の会議に5-6株植え付けた鉢植えを持って来てくださった。そのシュンランは翌年もその次の年も花を付けなかった。3年後の春に花が咲いた。しかし彼女はその半年前に「白血病」で亡くなっていた。私には大切にしたい花である。(了)


(2020.1,高橋:文)

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